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日本海新聞 2009/12/1(8)

長く親しむ武井作品で幕開け

​鳥大マンドリンクラブ - 創部半世紀を迎えた定期演奏会に寄せて

鳥取大学マンドリンクラブは本年、創部50周年という大きな節目を迎えた。創部初期は、日本のマンドリン・ギター音楽の父として尊称されている鳥取市生まれの武井守茂(1890~1949)作品をしばしば取り上げた。昭和50年代には、NHK鳥取放送局の武井守茂特集テレビ番組にも出演している。

 

 守茂は、オルケストラ・シンフォニカ・タケイ楽団を主宰。若き菅原明朗(作曲家)も参入し、海外の作品や武井守茂の創作曲を発表。音楽史上特筆すべきは、1923年にわが国で最初の音楽コンクールを催したことだ。世界の小澤征爾や、国内外で活躍する多くの音楽家を育てた。かの斎藤秀雄も指導者で出場していた。

 

 当クラブは、59年に農学部の仲舛、森岡両先輩を中心とした同好の学生により結成。当初は仲間内で合奏を楽しんでいたが、入部生が相次ぎ、61年、念願の初演奏会にこぎつけた。

 67年、鳥取市民悲願の市民会館が落成。この年、90人余りのメンバーからなるマンドリンオーケストラによる『交響的前奏曲』等の佳曲が、立ち見も出る聴衆であふれた会場に響きわたった。

 

 クラブ活動の一大行事に夏、春の合宿がある。朝から夜まで練習漬けだが、新入生もクラブに馴染み、チームワークも向上した。とりわけ幾度も行った三朝ユースホステルでは、ペアレントの大西隆章先生ご一家にいつも笑顔でお世話になったご恩や、国宝投入堂まで登ったことはいまも忘れがたい。

 

 さて、半世紀に及ぶ伝統を受けついできたクラブだが、本年も学生らしく、ひたむきで精いっぱいな演奏をします。

 主な内容は、武井守茂作曲『小行進曲“ルイズ”』で幕開けし、斯界の名曲A.アマディの『海の組曲』をはじめ、1年生のみや、OB・OG連も加わった合奏。さらに趣向をこらしたユニークなステージもくりひろげます。

 師走の昼下がり、マンドリンの奏でる清楚な“トレモロ”の調べに、心あたたまるひとときをお過ごしにお出かけくださいますよう、部員一同お待ちしております。

(鳥大マンドリン俱楽部OB・竹間健一)

◇「鳥取大学マンドリンクラブ定期演奏会」(新日本海新聞社後援)は5日午後2時から、鳥取市吉方温泉3丁目の市文化ホールで。一般 400円、中学生以下 300円。 

♪ 出典:TMC創立50周年記念 OB会 記念誌。9頁 

 TMC創立の経緯 仲舛高一

 TMC-OB会結成を祝して 岡垣竹樹

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